貧しい農家に生まれ、自己啓発に無類の才能を発揮したD.カーネギーの言葉です。
『 ちょっとした心がけ一つで、この世全体が少しでも幸福になる。
一人ぽっちの人や意気消沈している人を見かけたら、その場で二言三言、
優しい言葉をかけてあげよう。
たぶん明日になれば、そんな親切をしたことは忘れてしまうだろう。
だが親切にされた者は、あなたの言葉を一生胸に抱き続けるだろう。 』
常に相手の立場に立って、行動・言動できるようになりたいものです。
時々、飼い主さんから「うちの子はドライフードを噛まないで飲み込んでしまうので心配…」と、ご相談を受ける事があります。
確かに人間の感覚で考えると、あまり噛まずに飲み込むのは少し心配に感じるかも知れません。
しかし犬や猫はもともと肉食であり、食べ物をよく噛んだり咀嚼することはあまりありません。
ある程度の大きさの物であれば、噛まずに飲み込んで食べるのが普通の食べ方なのです。
ある程度の塊を半分丸飲みしても、消化酵素できちんと分解されますので、あまり心配する必要はありません。
それよりも気をつけなければいけないのは、たまにフードやおやつを喉に詰まらせてしまう子がいることです。そばで見ていても、ヒヤッとする事があります。
その子の性格や年齢・犬種なども関係しますが、急いでフードを食べる子は食事を少し小分けして与えるなど、注意して食べさせるようにして下さい。
避妊手術や去勢手術など、いわゆる不妊手術の目的は、子供をつくらせなくするためだけに行うものではありません。
発情がこないようにする、妊娠をさせないようにする、というのは目的のひとつではありますが、それ以上に大切なことは、動物が老齢になってからのいろいろな病気を予防するという大事な目的があります。
一般的に不妊手術を受けた動物と受けていない動物では、明らかに不妊手術をしている動物の方が寿命が長くなります。また、手術の時期が若ければ若いほど、その傾向は顕著になります。
不妊手術は病気の手術ではありませんので、手術をするかしないかは良く考えて、もし分からないことやご質問があれば、いつでもお気軽にお尋ね下さい。
病院では色々な検査を行いますが、血液検査の場合、その結果(数値)だけを気にして神経質になるのはあまり良くありません。
人でも動物でもそうですが、血液検査については「正常値」というものは本来なく、記載されている数値はあくまで「正常参考値」です。したがって、その範囲を外れたからすぐに異常、というわけではありません。
動物には「個体差」というものがあるため、一般的に健康な子の統計的な数値が「正常参考値」であり、その子の「正常値」とは限らないからです。
検査結果は、あまり神経質になり過ぎてもあまり無頓着でも良くありません。
もし検査内容や意味があまりよく分からない場合には、どうぞ遠慮なく獣医師に質問して下さい。
お散歩の途中や家の中で、いたずらしたりお腹が空いて、ビニールやタオル、ティッシュ、トイレシート、小石や小枝、道端に落ちている物などを食べたり飲み込んでしまうことはありませんか?
小さなものであれば便と一緒に出てくることもありますが、ある程度の大きさになると胃の中に残ったり腸に詰まったりして、慢性の嘔吐や腸閉塞を起こしてしまうことがあります。
犬や猫は何を食べたら危ないのかを判断することができないので、赤ちゃんと一緒で、私たちが気をつけてあげるしかありません。
発見が遅れたり食べてしまったことに気がつかないと、命にかかわる場合もありますので、何か異物を飲み込んでしまったと思ったら、できるだけ早く受診されることをお勧めします。