内分泌科

2022.06.20内分泌科

内分泌疾患とは、体内の様々な臓器で作られるホルモンが多くなったり、少なくなったりすることで生じる病気です。

小動物臨床では、下記の内分泌疾患に遭遇する頻度が多いです。

甲状腺ホルモン異常(猫の甲状腺機能亢進症、犬の甲状腺機能低下症)

上皮小体ホルモン異常(上皮小体機能亢進症、上皮小体機能低下症)

副腎ホルモン異常(クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)、アジソン病(副腎皮質機能低下症)、非定型アジソン病(非定型副腎皮質機能低下症))

糖尿病(Ⅰ型、Ⅱ型)

性ホルモン失調

内分泌疾患は、症状がはっきりしない場合も多く、重症になるまで見つからないことが多い病気です。当院では、主に7歳以上の子を対象に、定期的な健康診断にホルモン検査も加えることで早期にホルモン異常を発見し、重症化する前に治療できるよう心がけております。

 

腎泌尿器科の検査

身体検査

ホルモン疾患の種類によって、性格の変化(攻撃的になった等)、削痩(痩せてくる)、元気消失、食欲不振、嘔吐、下痢、多食、多飲多尿、痒みを伴わない脱毛、腹囲膨満(お腹が膨らんでくる)といったさまざま症状が見られます。

病気に典型的な症状が見られることもあれば、無症状のこともあります。飼主さんが病気に気づいていないケースもよくあります。

 

血液検査

ホルモン異常の検出には血液検査が特に重要で、甲状腺ホルモン(T4、fT4、)、副腎ホルモン(コルチゾール)などは、直接ホルモン濃度を測ることで病気の診断が可能です。アジソン病では、典型例では電解質バランスが変化することがあるので、一般検査も同時に行うことが重要です。

上皮小体の異常を確認するには、PTH(パラソルモン)という上皮小体ホルモンを測定します。

糖尿病の診断には血糖値(グルコース)の測定が不可欠です。フルクトサミンという、過去2-3週間の血糖値がどのくらい高かったかを調べることができる特殊な検査を行うこともあります。

尿検査

糖尿病の診断には、尿検査で尿糖の有無を調べることが重要です。万が一尿糖とともにケトンが検出された場合は、糖尿病生ケトアシドーシスという合併症を生じている可能性があり、緊急処置が必要になることもあります。

 

特殊な機械を使う検査

超音波検査

超音波診断装置を用いて、甲状腺や副腎の状態を評価します。

クッシング症候群の場合、脳下垂体が原因の下垂体生クッシングの場合は左右の副腎が共に腫大することが多く、片方の副腎が大きくなり、反対側が小さい場合は副腎の腫瘍を疑います。

猫の甲状腺機能亢進症の場合、心臓の壁が厚くなる心筋肥大が見られることがあります。肥大型心筋症との鑑別が大変重要です。

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