症例紹介

【注意】マダニは命に関わります!|SFTSで獣医師が亡くなった現実をご存知ですか?

皆さま、こんにちは。おだわら動物病院です。

今回は、命に関わる深刻な感染症「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」について、注意喚起をさせていただきます。

 

【重要】SFTSで獣医師が亡くなりました

2025年、三重県でSFTSに感染した猫を治療中だった獣医師がウイルスに感染し、亡くなるという非常に痛ましい事件が発生しました。心よりご冥福をお祈りするとともに、皆さまにぜひこの病気について正しい知識を持っていただきたく、ブログを書かせていただきます。

これは、決して他人事ではありません。
ご家庭で飼われている猫や犬から人へ、ウイルスがうつる可能性があるという、厳しい現実を突きつけられた出来事です。

 

🐱 SFTSとはどんな病気?

  • マダニが媒介するウイルス性感染症
  • 感染すると高熱・嘔吐・下痢・出血・意識障害などの重篤な症状を引き起こします
  • 有効な治療法が確立されておらず、致死率は20%以上

つまり、かかってしまえば命の保証はない、非常に恐ろしい感染症です。

 

🐾 猫や犬もSFTSに感染します。そして、あなたにも感染します

動物さんが外に出た際、草むらなどでマダニに咬まれて感染することがあります。

さらに怖いのは、感染した猫の体液(よだれ・血液など)を通じて、人間にもウイルスがうつるという点です。

  • 口の中をのぞく
  • よだれや血液が手の傷口に触れる
  • 引っかかれる、咬まれる

このような何気ない接触が、命取りになる可能性があります。

 

⚠️来院前には必ずマダニ予防を!!

動物さんがマダニを持ったまま来院されると、他の動物・スタッフ・飼い主様自身すべてに感染リスクが生じます。

病院で他の動物さんにうつす可能性もありますし、うつされてしまう可能性もあります。

 来院前には必ず、マダニ予防薬を使用してからお越しください!
当院では、マダニ予防の徹底をお願いしています
予防をしていない場合、診察の制限・延期をお願いする場合があります

 

🛡️ 飼い主さんにできる3つの感染予防

1.猫さんは完全室内飼いに(外に出さない!)

2.マダニ予防薬を毎月使用(通年で!)

3.体調が悪い猫には素手で触らない・口をのぞかない!

 

🗣️ 最後に

SFTSは「自然の中のリスク」ではありません。
今この瞬間も、あなたの大切な猫、そしてご家族の命に関わる現実です。

猫ちゃん、わんちゃんと安全に暮らすために。
そして、人と動物が安心して共に暮らせる社会のために。
どうか、「うちは大丈夫」と思わず、今すぐ予防をはじめてください。

ご不明点や不安なことがあれば、いつでも当院までご相談ください。

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