症例紹介

フィラリア症予防について

フィラリアとは蚊によって媒介される代表的な病気です。
フィラリアは肺動脈や心臓に寄生します。多数寄生することで、血流の流れが妨げられ、様々な障害が発生し、放置することで死に至る場合もあります。

犬で代表的な病気ですが、最近は猫にもみられる病気と言われています。

 

フィラリア感染で出てくる症状

●犬の場合
・軽度:無症状、咳が出る
・中程度:咳が出る、疲れやすくなる、肺音の異常
・重度:咳、疲れやすくなる、呼吸困難、心音・肺音の異常、失神(急に倒れる)、腹水、死に至る場合もあります
・大静脈症候群(Caval Syndrome)
突発性の虚脱、血色素尿(赤血球が破壊されて血の色素が尿に混じったもの)、貧血、呼吸困難などの症状がみられます。

●猫の場合
・28%は無症状
・呼吸が早い、咳が出る
・嘔吐などの消化器症状、まれに神経症状
・突然死の報告もあり

 

予防のポイント

●犬の場合
フィラリア症の予防薬を毎月1回投薬することで予防、駆虫が可能です!!
ただし、毎年薬を飲み始める前に検査が必要になります。
*7か月齢以上の子は毎年抗原検査(血液検査)をしましょう!万が一フィラリアに感染していて、フィラリアが成長した時期にフィラリア薬を投与するとアナフィラキシーショックを起こすことがあります!!

 

出典:https://jp.mypetandi.com/pet/library/parasite/filaria/filaria01.html

予防のシーズンは地域によって変わりますが、
おだわら動物病院付近では4月~12月(蚊が出なくなってから1か月後まで)とお伝えしています。
ただ、山や川の近くで、1月にも蚊が見られる地域にお住いの方には通年でフィラリア薬を投与することをお勧めしています。

出典:https://jp.mypetandi.com/pet/library/parasite/filaria/filaria05.html

 

【予防薬の種類】
⦁ おやつタイプ:ソフトチュアブルで嗜好性が高いです!

⦁ フレーバー錠タイプ:味が付いている錠剤タイプです。

⦁ 錠剤タイプ
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⦁ スポット剤タイプ:投薬が難しい子にも安心
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*詳しくは病院でお問合わせください。

●猫の場合
・猫ちゃんの場合は犬の検査のように感度が良くありません。そのため検査で陽性かどうかを見分けるのが大変困難でありながら、治療に関しても困難と言われています。
・フィラリア症のガイドラインには『フィラリアがみられる地域における全ての猫に対してフィラリア予防薬の投与を推奨する』と書かれています。
・蚊の発生は屋外だけではなく、人についてきて高層マンションの室内にも入り込んできます。マンションで室内飼いの子にも発生が認められた例もあります
・月に一回スポット剤の投与で予防が可能です!!

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消化管内寄生虫

犬猫の消化器官に寄生する消化管内寄生虫

●回虫(犬、猫)
・成虫が腸管内に寄生。虫卵の経口摂取(猫の場合はグルーミングなども)、母親からの胎盤・母乳での感染も認められています。
・ネズミやゴキブリの捕食などでも感染する場合があります。
症状:食欲不振、下痢、発育不良など

回虫卵の写真

回虫についてはこちらに記事でも取り上げています。
虫を吐いた!!下痢が治らない!?~寄生虫の可能性

●鉤虫(犬、猫)
・成虫が腸管内に寄生します、虫卵の経口摂取、皮膚や母乳や胎盤を介しての感染があります。
・症状:下痢、血便、子犬、子猫の場合は貧血で死に至る場合もあります。

●鞭虫(犬、猫)
・多数感染で下痢、粘血便がみられます。
・鉤虫と混合感染で増悪されて、貧血、被毛そごう、削瘦の所見が強くなります。

●多包条虫(エキノコックス)(犬、猫)
・エキノコックスは、もともと北海道のキタキツネにいる寄生虫で、主にキツネと野ねずみの間で広がっています。しかし、動物の他、人にも感染する人獣共通感染症であり、エキノコックスに感染したキツネや犬の糞便に汚染された食物や水などを介し、偶発的に人が虫卵を飲み込むことにより感染することがあります。
・初期症状としては、上腹部の膨満・不快感などが起き、進行すると肝機能不全となり、発熱・黄疸が現れます。

●瓜実条虫(犬、猫)
・瓜実条虫の虫卵はノミの幼虫に取り込まれ、そのままノミの体内で成長します。そのノミをグルーミング時に飲み込んでしまうことで感染します。
・症状:多くは無症状、多数寄生で下痢、血便など、便やお尻周りにゴマや米粒のようなものが付着することがあります。
瓜実条虫の写真(準備中)

●条虫症(犬、猫)
体内に幼虫を保有するネズミなどを捕食することで感染します。
→マンソン裂頭条虫 https://oah.co.jp/allsubject/syoukakika/161/

●コクシジウム(犬、猫)
・成熟したオーシスト(感染力を持った虫体)を口から摂取することで感染します。
・成熟オーシストを摂取したネズミや鳥などを捕食しても感染します。
症状:幼犬、幼猫が濃厚感染した場合、血便や発育不良を起こします。
コクシジウムオーシストの写真(準備中)

 

予防のポイント

●月に1回消化管内寄生虫の予防薬を投薬することをお勧めします!!
*犬の場合はフィラリア薬と消化管内寄生虫、ノミ、マダニが一つの薬で予防できるお薬もあります。
*猫の場合もフィラリア薬と消化管内寄生虫、ノミ、マダニがスポット剤(首の後ろに垂らすお薬)で予防が可能です。

・初めてお家に迎えた子犬や子猫、外に行く猫ちゃんは定期的な検便をお勧めします。
(下痢はなくても寄生虫が隠れている可能性もあります)

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