予防が大切!!痒みや皮膚炎を引き起こすノミ
まず、この写真はワンちゃんに寄生していたノミの写真です。
こういったノミに寄生されると、吸血による痒みや、ノミの唾液に反応するノミアレルギー性皮膚炎が起こります。また、瓜実条虫という消化管に寄生する寄生虫を媒介する危険もあります。
一度ノミに寄生されてしまうと体表で交尾、産卵を行い、生活環境に卵が落下します。この卵が孵化、成長することでどんどん寄生しているノミが増えていきます。人にも感染し痒みを引き起こします。
ノミの診断方法はノミ本体を見つけるか、糞を見つけることで診断します。特に糞はゴミと見分ける方法として水で濡らしてみると判別することができます。
下の写真は濡らす前(上)と濡らした後(下)です。
ノミの成虫の食事はほとんど血液であるため、水で濡らすと赤褐色に滲みます。
予防、治療としては首の後ろに垂らすタイプの薬やおやつタイプの薬があり、どちらも1か月効果が持続する薬です。また、せっかく薬でノミを駆除しても生活環境にノミがいると新たに寄生されてしまうことの繰り返しとなってしまいます。なので、普段のタオルやベッドなどで捨てれる物は捨て、出来ないものは、少なくとも洗濯、天日干しなどが必要です。
市販の薬の場合効果が弱いため、ノミがいるかもと思った際は早めに受診してください。